HOKU Pointと妊婦さん

なんとも意味不明なタイトルだと思われてる方が殆どかもしれないのですがHoku Pointと妊婦さんとは、ふっかぁ~い繋がりがあります。

(もし、このタイトルを観てピンとこられた方は、相当な鍼灸/マッサージフリークか、鍼灸関係の方か、マッサージ業界の方ではないでしょうか?)

そうではない方々の方が圧倒的に多いかと思うので、簡単に説明しますね。

 

先ず、Hoku Pointって、ナニ?

答え:日本語では、一般的に合谷(ごうこく)と言われているツボのこと。
手の(甲側)人差し指と親指の骨付け根の少し上、厳密にいうと、人差し指と親指側の指の骨の付け根から人差し指側に少し上がった凹みのところで、押すと痛いところです。

はっ?!どこ???

ってなってらっしゃる方、多いのでは無いでしょうか。。。😵

⬆クリックすると拡大できます。

百聞は一見にしかず!です。

そして、英語では、合谷のツボのことをHoku Point、またはHeguと言います。

 

このツボ、ご存じの方のいらっしゃると思いますが(ご存じなかった方は、ゼヒ一度ググってみてください!)

まぁ、それはそれは、ありとあらゆる不調に効くと言われている万能なツボなのです。例えば、代表的な事例として鎮痛効果のあるツボなので、腰痛、肩こり痛、生理痛、頭痛、歯痛に効くとされています。

勿論、個人差があるので、全く効かないという方もいらっしゃるかとは思いますが、良いと言われていることは、一度は試してみる価値はあると思うし、知っておいて損は無いツボだと思います。

因みに、1度で効かなくても、諦めないことが肝心です!!!

鎮痛効果の他に、ストレスの軽減や、気の流れを良くするツボって言われていることもあるようです。

もともと、鍼灸の世界では、大腸経(LI4=Large Intestine 4)ということで、大腸のツボだそうで、このことからも、整腸作用のあるツボであり、便秘や下痢の時にも効きそうなツボだと思います。

☆ツボの押し方☆

合谷ポイントを3秒~5秒間、痛気持ちい程度に、人差し指側の骨に向かって、最初は押して様子を見てください。もし、痛さがもう少し大丈夫そうであれば、圧を加えていくと良いかと思います。あまり強く押すと痛いし、あざになってしまうこともあるので、初めからガッツリ押さず、必ず様子を見ながら圧を加えていってくださいね。

痛さを感じる場合は、合谷の周りを優しく解しながら、最終的にピンポイントに達して押していくのが良いかと思います。

 

では、次に、なぜこの万能なツボが妊婦さんと関係があるのか?

その説明の前に、今でこそ、日本でも妊婦さんへのマッサージは、リラクゼーションの一環として、一般的に普及しつつありますが、アメリカでは、妊婦さんへのマッサージは、ごく一般的で、時には保険適応でマッサージを受けることが可能です。専門的な分野として“Prenatal Massage”といって、確立されており、きちんとしたプロトコルとメソッドもあるほどです。

妊婦さん曰く、すごくリラックス出来て気持ちが良いそうです🥰

私が、帰国中であれば、勿論施術可能です!

私からでなくても、ご興味のある方は、一度受けられることをオススメ致します。

 

さて、本題に戻りましょう。

この万能と言われている合谷/Hoku Pointなのですが、妊娠中は全体を通して、安定期に入る前は特に、強く押してはいけない場所と言われており、注意が必要なツボでもあります。

それは、何故か?

答えは簡単です。

堕胎を促進させてしまうツボ・ポイントだからです!

つまり、合谷・Hoku Pointに強い刺激を与えたりすると、子宮の収縮を促進させてしまう可能性が高いため、欧米の鍼灸やマッサージセラピスト学校で、妊婦さんへの施術時の禁止事項として、先ず一番最初に学ぶぐらい常識とされている大事なポイントなのです。

が、、、

日本のとある製薬会社のサイトが妊婦さんへのツボ押しとして、合谷を紹介していた情報を見たときは、驚きました!😱

 

しかし、時に例外として、予定日から大分遅れている場合などは、敢えて鍼を打ったり、マッサージで強くそのポイントを押す場合もあります。

実際に、効いて、施術後に出産されたという話は、聞いたことがあります。

 

もし、妊娠中に便秘や下痢などの症状がある場合、それ以外の体調不良等、自己判断でツボ押しなどをせず、かかりつけ医に相談されるのが一番ですが、それほどでも無い場合などは、鍼灸師、妊婦さんへマッサージを提供しているサロン等に相談されることを強くおすすめします。

呼吸は奥が深い!②

前回、大まかに、腹式呼吸と胸式呼吸の違い、そして、上手に使い分けましょう!というようなことを書きました。

詳しくは、前回の 呼吸は奥が深い① をご覧ください。

 

今回は、エクササイズ時に欠かせない、胸式呼吸について、特に、ピラティスで行われている胸式呼吸法についてアップします。

 

ピラティスで行われている呼吸法、それは『3D呼吸法』になります。

 

はい?!

 

と思われた方、いらっしゃることでしょう。

一般的に言われているのは【ラテラル呼吸法】の方かもしれませんが、調べたところによると、3D呼吸法もラテラル呼吸法も、呼び方が違うだけで、要は一緒のものだと理解しています。

では、この3D呼吸法、若しくはラテラル呼吸法とは何ぞや?というお話から。

 

しつこいようですが、胸式呼吸です。

以上!

 

というわけにはいかないので、もう少し詳しくお話しすると、3D呼吸法とは、息を吸う時に、空気を胸に入れ肺を膨らませ、息を吐くときには、胸(肺)縮め、て空気を出す方法。

更に具体的に言うと、横隔膜を殆ど動かさず、肺全体、前後左右にまんべんなく空気を出し入れするのが、3D呼吸法、即ち、胸式呼吸法のことです。

 

前回もお話しましたが、この3D呼吸法をマスターすると、エクササイズが、より一層効果的なものになったり、肋間筋などの呼吸筋群がほぐれることで、肩こりや、腰痛解消の手助けになったり、代謝アップでダイエット効果あり!というメリットが多いといわれている呼吸法です。

因みに、胸式呼吸が、肩に力が入ってしまうイメージを持っている方がいらっしゃるのではないかと思いますが、肩に力は入りません。むしろリラックスしてきます。

3D呼吸法のコツは、最初は、うまく出来ずに肩に力が入ってしまうことがあるかもしれません。その場合は、肋骨の内側(つまり肺の部分)に風船を膨らませるイメージをして、呼吸をすると肋骨間が広がったり狭くなったりが感じられるのではないかと思います。

マスターするのに少し時間がかかるかもしれませんが、諦めずに、頑張ってみることを強くオススメします!

とにかく、腹式呼吸と胸式呼吸を上手に使い分け、より健やかでリラックスした生活を、一緒に目指しましょ~!

呼吸は奥が深い!①

呼吸法につて、つらつらとブログを書いていたら、予想以上に長くなってしまったので、数回に分けることにしました。

タイトル通り、本当に『呼吸は奥が深い』です。

そして、伝えたいことの結論3つから先に言ってしまいます。

1.腹式呼吸と胸式呼吸、どちらが良いとか悪いとかではないです!

2.バランス良く、臨機応変に行っていくことが、身体には一番良い☆

3.呼吸法を意識し、呼吸筋群を上手に使える様になりましょ!

 

ということです。

 

では、実際に、

呼吸には、

  1. 腹式呼吸
  2. 胸式呼吸

があります。

それは、誰もが知っていること。

では、違いはなんでしょうか?

腹式呼吸は、息を吸う時、お腹に空気を出し入れするイメージで行う呼吸法。
当然のことながら、お腹に実際に空気が入って言ってるワケではありません!あくまでもイメージです、イメージ!!!呼吸は、どんな場合であれ、肺が行ってます。

仕組みとしては、腹式呼吸の場合、胸郭を殆ど動かさず、横隔膜を大きく上下させるので、息を吸った時、横隔膜が下がり、内臓が圧迫されてお腹が膨らむ。逆に、息を吐いた時は、横隔膜が上がるため、お腹が凹みます。

更に、重要なのは、腹式呼吸は、副交感神経が優位になる為、身体がリラックス状態になります。

因みに、ヨガで行われているのが、超簡単にいってしまうと、瞑想へと促すようにする為、腹式呼吸法になります。

 

一方、胸式呼吸はというと、横隔膜を殆ど動かさず、肺に空気を入れて肋間筋群を動かし呼吸する方法です。(肋間筋とは、肋骨の間にある筋肉のこと)

胸式呼吸法の代表格は、なんと言っても深呼吸ですが、ピラティスで行われている呼吸法も、やはり同じく胸式呼吸法です。

胸式呼吸は、腹式呼吸とは違い、交感神経が優位になるため、エクササイズに向いているということです。

従って、胸式呼吸法をマスターして、うまく活用すれば、肩こり解消や腰痛など、筋肉の不調改善や、エクササイズをより効果的に生かせるのではないかと思います。また、一説によると、代謝が上がり、ダイエットに繋がったりする、といわれてることもあるようです。

 

私達は、普段の生活で腹式と胸式を知らず知らず使い分け、呼吸をしているのですが、どちらの呼吸法も意識することで、より効果的にリラックスしたり、エクササイズを行えるのではないかとか、私は考えています。

 

次回、ピラティスの呼吸法=胸式呼吸について、『呼吸は奥が深い②』をお届けします。

第2の心臓ってどこ?

普段から、下肢のトレーニングやマッサージってとっても大切‼

と考えている者の1人なのですが、そんな理由から、脚のマッサージ動画を含んだトピックを2回アップしました。

何故、大切なのか?今回は、そんな第2の心臓にも繋がる話です。

以前紹介した動画2つはコチラ⬇

因みに、、、
🦵は足首から骨盤、🦶は、足首からつま先までを指します※

https://www.instagram.com/tv/B_eMdZGj7v7/?utm_source=ig_web_copy_link

https://www.instagram.com/tv/CBHE7grDzqm/?utm_source=ig_web_copy_link

 

 

さて、ここで問題です!

第2の心臓とは、身体のどの部分でしょうか?

答え:ふくらはぎ

 

では、何故、第2の心臓といわれるのか?(なるべく簡潔に説明します)

答えから先に言ってしまいます!

骨格筋(筋)ポンプ作用があるから

 

はぁ⁉

イッタイ、骨格筋ポンプって何?という話だと思います。

先ず、血液循環(血管)には、動脈と静脈がありますね。
そして、その血液循環に欠かせない心臓が、ポンプの役割をしてます。

動脈は、酸素と栄養分を血液を通して全身に運ぶ役割の血管。逆に、静脈では、体内の老廃物を含んだ血液が心臓に戻ってくる役割を果たしている血管です。

当然、頭のてっぺんから足の先まで、毛細血管によって血液が送られているので、心臓に戻ってくる時、下肢の場合は、重力に逆らって心臓まで届けなくてはなりません。そこで、筋肉がポンプとなって血液を戻すのです。それを骨格筋ポンプ作用と言います。

中でも、ふくらはぎの筋肉は、心臓に血液を戻す、その骨格筋ポンプ作用が最も大きく働く為、第2の心臓と呼ばれているのです。

※↑2つの画像とも同じことを示しています。

もっと簡潔に言うと、、、

骨格筋ポンプ作用とは:

「筋肉(骨格筋)の収縮と弛緩(しかん)がポンプのように働くことで血管に圧力をかけ、四肢末梢(まっしょう)の静脈血流を心臓に戻す働き。(中略)筋肉が収縮すると静脈が圧迫され、中の血液は押し出されて血流が生み出される。」
~出典:コトバンク/日本大百科全書(ニッポニカ)より~

因みに、その筋肉の働きが牛の乳搾りに似ていることから『ミルキングアクション』といわれていたりします。

 

従って、長時間の座りっぱなしや、立ちっぱなしの場合、ふくらはぎの筋ポンプ作用がうまく働かなくなってしまい、血流が滞ってしまう為、時には、静脈弁が壊れて、ボコボコの血管が現れるというような下肢静脈瘤になってしまうことがある為、ふくらはぎや下肢のマッサージや適度なエクササイズが重要というわけです!

 

お解り頂けましたでしょうか?

本日は、ここまで。

 

【June 12th, 2020 update】

ロコモコじゃなくて、ロコモです!

今回は大真面目な話題です!

 

皆様。

『ロコモティブシンドローム』という言葉は、ご存じでしょうか?

何ですか、それ?という方、かなりマズイかもしれません。

知ってるけど、今イチピンとこない。という方も危機感を持ちましょう。

 

ロコモティブシンドロームとは、【「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」で、所謂「運動器機能不全」日本整形外科学会が2007年(平成19年)に提唱した呼称】だそうです。~Wikipedia、健康長寿ネットより引用~

 

日本は、ご長寿大国になって久しいですが、自身の経験と、家族から学んでいることは、1も2もなく、、、

健康寿命こそが大事‼

だと、私は強く思っています!

そして、健康寿命を長く保つには、

  1. 規則正しい生活
  2. 偏らない食事
  3. 適度な運動

この3つ。

20代や30代前半の若いうちは、勢いがあるので、そんなことは意識せず、やれコスメだ、お洋服だと外見を着飾っているだけで大丈夫でしょう。。。

しかし、40代後半や50代になったら、間違いなく、老眼やら更年期等々、、、“加齢”というか、“老い”の足音が音もなく忍び寄って来ます!

老いは避けられない現実だし、確かに、外見、若しくは身だしなみも、とても大事です。

でも、外見だけ着飾ってれば良いという、20代&30代のような、そんな悠長なことは言ってられないのが、40代、50代‼

 

なぜなら、少しでも、身体に良い食事を心がけ、適度な運動をして丈夫な筋肉を付けて、規則正しい生活をしないと、本当の意味での“老い”が容赦なく訪れると思うから!

なので、、、

80歳を過ぎても、元気に歩いていられるように、先ずは出来る運動からことから少しずつ始めましょう!

ラジオ体操でも、ヨガでも、ダンスでもバレエでも、何でも良いです。 さもないと、歩けなくなる危険性がありますよ!

私も含め、皆さんも少し真剣に考えてみてください。

 

参考までに、下記サイトを見つけました。
日本整形外科学会公式

チェックリストや、ガイドがあるので、是非、ご夫婦でも、お一人でも試してみてください。